タイトルと表紙の絵で、とても読んでみたくなって、
本屋さんへ探しに行きました。
でも、なかなか見つけられなくて、
こんどは図書館へ探しに行きました。
ようやく、棚にあるのを見つけて、
欲張って持っていた沢山の本をわきに置き、
窓ぎわのイスにすわって、
そっとページをめくって・・・・・
以来、この絵本が大好きになりました。
少ないことば と 小さな絵。
シンプルに描かれた、作家が大切にしていること。
一人の作家のたましいに触れる、
感動とふしぎな緊張感・・
感動とふしぎな緊張感・・
とてもユーモラスで、静かなる熱い情熱。
たっぷりの余白が 現実のページをはみ出して、
目の前をまっ白くつつみこみ、気が遠くなりました。
さっそく本を借りて家へ帰ると、
ことばをノートに書き写して机の前に貼り、
図書館へ本を返してからは、それをくり返し読みました。
あの ちょっととぼけた、淡い水彩画で図書館へ本を返してからは、それをくり返し読みました。
丁寧に描かれた絵を思い浮かべながら。
あるとき古本で見つけて、
いまはうちの本棚にならんでいます。
古本屋さんよ、ありがとう。
わたしの大切な絵本のひとつ、
本が好きな人に読んでほしい一冊です。
「A Writer 作家」 1986年
M.B.ゴフスタイン 作・絵 谷川俊太郎 訳
ジー・シー・プレス