2014/03/25

「A Writer 作家」M.B.ゴフスタイン

はじめてこの絵本の存在を知ったとき、
タイトルと表紙の絵で、とても読んでみたくなって、
本屋さんへ探しに行きました。
でも、なかなか見つけられなくて、
こんどは図書館へ探しに行きました。

ようやく、棚にあるのを見つけて、
欲張って持っていた沢山の本をわきに置き、

窓ぎわのイスにすわって、

そっとページをめくって・・・・・

以来、この絵本が大好きになりました。

少ないことば と 小さな絵。

シンプルに描かれた、作家が大切にしていること。

一人の作家のたましいに触れる、
感動とふしぎな緊張感・・
とてもユーモラスで、静かなる熱い情熱。

たっぷりの余白が 現実のページをはみ出して、
目の前をまっ白くつつみこみ、気が遠くなりました。

さっそく本を借りて家へ帰ると、
ことばをノートに書き写して机の前に貼り、
図書館へ本を返してからは、それをくり返し読みました。

あの ちょっととぼけた、淡い水彩画で
丁寧に描かれたを思い浮かべながら。

あるとき古本で見つけて、
いまはうちの本棚にならんでいます。
古本屋さんよ、ありがとう。

わたしの大切な絵本のひとつ
本が好きな人に読んでほしい一冊です。


「A Writer  作家」 1986年
 M.B.ゴフスタイン 作・絵 谷川俊太郎 訳 
 ジー・シー・プレス