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2014/01/25

ポポコミでコミティア

ブックギャラリーポポタムはじめてのコミック誌、
「ポポコミVol.1 夜と女」が出来上がりました。

わたしの作品タイトルは「Tombo / トンボ」、
勝手にジャンルを名付けてますが、詩絵コミックです。

2014/01/24

冬、晴れた日に


冬、晴れた日に


冬、晴れた日に 

群衆の中で

わたしは一個のかたまりになる


空にあの船が現れて

描く緑のすじの泡のなかに

わたしはまた

迷い猫の思い出を探すのだ

いつも通り

あの船は馬鹿にするみたいに

ゆっくりと遠ざかる

いつも通り 

また歩き出す


けれどあの船はきっとふたたび現れて

わたしを一個のかたまりにするのだ

冬、晴れた日に

群衆の中で



2013/11/04

The Grass so little has to do ⎯


絵を、多田進さんに折り本に仕立てていただきました。(写真左下)

題材は、エミリー・ディキンソンの詩です。

毎日、人にはやるべきことがいっぱい。
でも草には、とても大切な仕事とたっぷりの余白があって

そんな草への憧れをうたったこの詩が好きで、絵を描きました。

わたしにとっての草は、はだかの子ども。
生まれたまんまのはだかで生きて、乾草になれたらなぁ・・・

それで最期は納屋に住まずに 勢いよく風に飛ばされる!

憧れです。

ただいまウィリアム モリスにて展示中 11/28まで。
多田 進「オリホン」と遊ぶ http://tadasusu.exblog.jp/


 ' The Grass so little has to do ⎯ '   


The Grass so little has to do 
A Sphere of simple Green 
With only Butterflies to brood
And Bees to entertain 

And stir all day to pretty Tunes
The Breezes fetch along 
And hold the Sunshine in its lap
And bow to everything

And thread the Dews, all night, like Pearls 
And make itself so fine
A Duchess were too common
For such a noticing 

And even when it dies ⎯ to pass
In Odors so divine 
LikeLowly spices, lain to sleep 
Or Spikenards, perishing 

And then, in Sovereign Barns to dwell 
And dream the Days away,
The Grass so little has to do
I wish I were a Hay 

Emily Dickinson



' 草はなすべきことがあんまりない ⎯ '


草はなすべきことがあんまりない 
単純な緑のひろがり 
ただ蝶の卵を孵し
蜜蜂をもてなすだけ 

そしてその風が運んでくる
美しい調べに一日じゅう揺れ 
日光をひざに抱きかかえ
みんなにお辞儀をし 

そして一晩じゅう、真珠のような、露に糸を通し 
美しく着飾るものだから
公爵夫人も平凡すぎる
その装いの前では 

そして死ぬ時も ⎯ 神聖な
匂いにつつまれて去る 
眠りについた、野生の香料 
あるいは枯れていく、甘松のように 

それから、堂々たる納屋に住み 
毎日を夢のうちに過ごすだけ、
草はなすべきことがあんまりない
わたしは乾草になれたらいいのに 

エミリー・ディキンソン
岩波文庫「対訳 ディキンソン詩集」亀井俊介編 より

2013/06/17

草は -

by Kiyoko Sakata
はだかをテーマに じわじわすすめていた折り本用の絵、
詩の部分を書き入れて、随分仕上がりに近づきました。

詩は草はなすべきことがあんまりない - 」からはじまる、
エミリー・ディキンソンの" The Grass so little has to do - "です。
いずれここに、その詩と感想を書いてみようと思います。

よし、あとは表紙の絵。

2013/05/22

まあるい星のはなし1


まあるい星のはなし1



そこに一つの まあるい星がありました。


星には 名前がありません。

なぜなら、呼んでくれる友達がないからです。

でも 星は 淋しくなんかありませんでした。

生まれたときから ずっとこうしているからです。



星には 夢もありませんでした。

星には 小さな岩石がすこしと、

赤茶けた でこぼこの荒れ地があるきりです。

でも 星は 悲しくなんかありませんでした。

夢が 消える心配もないからです。



星は 願いももっていません。

なぜなら星は とても満たされているからです。

まいにち カラン コロン と

きまぐれにころがる 岩石の音をききながら

星は うっとりと宇宙をながめ、

美しいなぁ と思いました。



2013/04/16

蝶番

蝶番


蝶番は はずれたまま、

あなたの帰りを待っていました。

ひとこと、

「おかえりなさい」をいうために

あなたがさみしくないように

蝶番は はずれたまま、

あなたの帰りを待っていました。

曇った日も、晴れた日も。