2019/05/15

本とお菓子と包み紙と

展示は終了いたしました。
お越し下さった皆さま、
どうもありがとうございました!

NEW POSITIONSさんのワークショップを
写真で拝見したら金の鳥包み紙を
使ってくださっている方もいて、
とてもとても嬉しかったです。
このたびご一緒した寅印菓子屋さんをはじめ、
どの手作りのお菓子やお茶や珈琲も、
一つ一つがぎゅっと満たされる味でした。
機会がありましたらぜひ◎

(包み紙はひきつづきURESICAさんにて



「本とお菓子と包み紙と」

2019. 5.30木 -6.3月
open 12:00 - 20:00 会期中無休
*6/1土、2日 西荻チャサンポーのため11時開店
西荻窪 URESICA ウレシカ

本を包む。お菓子を包む。
絵本作家やイラストレーターの絵を
プリントした包み紙、絵に包まれたお菓子、
包み紙になった絵本、色々な本を並べます。
本を包んでブックカバーに、お菓子を包んで贈り物に。
お好きな絵でお好きなものを包んでください。


《お菓子》
 horta(広島)、寅印菓子屋(東京)、
 菓子屋ギンガ(山梨)、西善製菓舗(長崎)


《包み紙》
 植田真、さかたきよこ、きくちちき、河井いづみ、
 加藤休ミ、坂本千明、ジロリ、杉浦さやか、たんじあきこ、
 出口かずみ、町田尚子、マルー、芳野、NEW POSITIONS


《珈琲豆、紅茶葉》
 珈琲豆Fractal、西荻イトチ

《workshop》
 包み紙でノート作りワークショップ
 6月1日(土)15:00~(約2時間)
 講師:ウエハラサチコ(NEW POSITIONS)
 *お申込みはウレシカさんのサイトをご覧ください


わたしは絵本『金の鳥』から、
包み紙をデザインしていただきました。
あわせてモチーフとなった原画も展示いたします。
包まれるのは、寅印菓子屋さんの手作りお菓子です。
(楽しみすぎる・・!)

ぜひぜひ美味しく
味わっていただけますように




2019/05/01

金の鳥




ブルガリアのむかしばなし『金の鳥』

BL出版
文 八百板洋子 
絵 さかたきよこ 
編集 鈴木加奈子
デザイン 中嶋香織

西荻窪URESICA、京都nowaki
個展『金の鳥』無事に終了。
国内で初めての絵本の原画展でした。

結局、ここになにも書けないままに

たくさんの人が訪ねて来てくれて
気持ちや言葉を贈ってもらって、
気づけば台風のあとのやたらと明るい
日射しの中にうっかり飛び出したみたいに、
ありがたくもまぶしい展示期間を
過ごすことができました。

いまはまるで風にあおられ波に運ばれて
思いもしなかった場所に打ち上げられた気分で
ひとりどきどきしながら描いてきた時間には
想像もできなかったさまざまな出会いを、
波打ち際に寝っころがって
日焼けして心地よくひりつく肌をさすりながら、
振り返っているところです。

わたしがそんな経験をできたのも、

展示に関わってくれたみなさんのおかげです。

遠くから応援をくださり、
足を運んでくださったすべてのみなさま
大切な時間をご一緒できてうれしく
また光栄でした。

心からの感謝を込めて、
ありがとうございました。

絵本『金の鳥』の旅ははじまったばかり、

末永くあらゆる場所にたどり着きますように。

special thanks for

八百板洋子、鈴木加奈子、中嶋香織、
落合直也、BL出版、図書印刷、
URESICA ダイ小林、カマタユリコ
nowaki きくちみな、筒井大介(敬称略)



個展『金の鳥』

ごあいさつ より


閉じられた絵本を開く。
絵を眺めながら、まだ一度も見たことも聞いたこともない
もうひとつの別世界に飛び込んで夢中で空想にひたる。
あぁ、どうしてこんなにも可愛くて、優しくて、怖くて、
あったかくて、強くて、やるせなくて、理不尽で、不思議で、
面白いんだろう。そんなめくるめく感情をたくさんもたらし
てくれた絵本は、子どもの頃のわたしにとって、もうひとつ
の現実でもありました。

このたび、ずっと大切に思ってきた絵本を描く機会をいただき、
長く語り継がれてきたむかしばなしを現代の小さな人たちへも届
けたく、小さな頃のわたしをお供に置いて、たくさんのご協力を
いただきながら絵本『金の鳥』が出来上がりました。八百板洋子
さんの味わい深く豊かで鮮やかな文とともに、甘いけれど素朴で
どこか不思議な味のする外国のお菓子みたいに、初めての絵の味
をもう一度確かめてみたくなって、何度もページをめくっていた
だけたらうれしいです。

ブルガリアの人々がむかしばなしや詩や歌にかさねた夢の一粒
ぜひ、お楽しみください。

さかたきよこ